ウェディングドレスのトラブル集。こんなときはどうなるの?

「レンタルのウェディングドレスを汚してしまったら自己負担でクリーニングが必要なの?」
「ドレスの裾が破れてしまった!修理代はどうなるの?」

など、ウェディングドレスのよくあるトラブルとその対応について解説します。

ウェディングドレス・タキシードが汚れてしまうケースとは?


ウェディングドレス・タキシードが汚れてしまうことは実際にあります。
よくあるトラブル事例をご紹介します。

ファーストバイトでケーキがドレスに落ちてしまう

ファーストバイトはケーキ入刀でカットしたあとのケーキを新郎新婦がお互いに食べさせ合う演出です。
写真映えも良いことから、お気に入りの音楽をかけながらケーキ入刀からのファーストバイトを取り入れる新郎新婦は多くいらっしゃいます。

ファーストバイトにはいろいろな言い伝えがあります。
ファーストバイトを新郎から新婦に行うのは「一生食べることには困らせない」、新婦から新郎へのファーストバイトは「一生おいしい料理をつくる」という意味合いもあるのだとか。
「ケーキの大きさは愛情の大きさ」「相手に上手に食べさせられた方が結婚生活の主導権を握る」などとも言われています。

見ているゲストも楽しいイベントですが、着なれないウェディングドレスやタキシードを着て、立った状態でスプーンですくったケーキを食べさせ合うわけなので、ついポロっと落としてしまうこともあります。
生クリームがドレスにベッタリ・・・というトラブルも起こりえます。

万が一に備えてお顔の下にお皿を持ってきておくなど、大きなトラブルにならないように気を付けておきたいですね。

 

披露宴の飲食中

これもとても多いトラブルです。
ウェディングドレスを着て披露宴でいただく食事は洋風になることがほとんどですよね。
色の濃いソースやお肉にお魚、赤ワインなどが純白のウェディングドレスにこぼれてしまうと目立ってしまいます。

また、飲食中、歓談中にゲスト友人が飲み物を注ぎにきてくれることもあります。
注いでくれる方がうっかりこぼしてしまうこともありますし、酔っぱらった友人や親せきがグラスになみなみとビールを注ぎすぎてこぼしてしまうこともあります。

 

テーブルラウンド


テーブルラウンドは、披露宴の最中に新郎・新婦がテーブルをまわってゲストに挨拶をしたりコミュケーションをとる演出。

着なれないドレスと高いヒールで飲食中のテーブルを回ることになるので、ゲストが飲み物をこぼしてしまうこともあります。
また、うっかり自分でドレスの裾をふんでしまう、新郎がふんでしまう、ゲストがふんでしまい、やぶけてしまうこともありあす。

 

会場を移動するとき

結婚式場から披露宴会場へ移動するときに十分に気を付けたいのがドレスの裾です!
特に長い裾のトレーンがあるタイプのドレスは、裾を引きずりながら歩くことになるので確実に汚れてしまいます。
これから披露宴というときに目立つ汚れがついてしまったら大変です。移動中はスタッフの方に裾を持ってもらうようにしましょう。

移動中のトラブルは新郎にも気を付けてもらいましょう。実は、新婦のすぐ横に立っている新郎がウェディングドレスの裾を踏んでしまうというトラブルは結構多いのです。

 

「ウェディングドレス保険」に加入した方が良いの?


ウェディングドレス保険は、ウェディングドレスやタキシードをレンタルする際にすすめられる保険です。
ウェディングドレスがやぶれるなどの大きなトラブルがあった際に、補修費用を保険でカバーしてもらうことができます。

ウェディングドレス保険の費用の相場

ウェディングドレス保険にかかる費用は、ウェディングドレスが1万円~2万円、タキシードなら3,000円~5,000円程度の設定になっていることが多いようです。

 

ウェディングドレス保険には加入するべき?

もし挙式でウェディングドレスを汚してしまっても、必ず修繕費用が自己負担になるわけではありません。
ウェディングドレスはたった数時間着用するだけでも必ず汚れてしまうものです。レンタル店もそのことはきちんと理解していますので、最初から通常のウェディングドレスクリーニング代を含めた料金で貸し出しているので、汚してしまっても一般的なウェディングドレスクリーニングで落とせる程度の汚れでしたら費用負担はありません。

自己負担の可能性がでてくるのは、通常のウェディングドレスクリーニングで落ちない汚れやトラブルが発生した場合です。

・赤ワインが濃いシミになってしまった
赤ワイン、お肉のソースなどは通常のウェディングドレスクリーニングだけではシミが残ってしまうことがあります。シミ抜きが必要と判断されたら費用請求となります。

・裾を踏まれてしまい破損した
破損は必ず補修が必要になりますし、「通常使用でおこりうる汚れ」の想定外になりますで費用を請求されてしまうでしょう。

・キャンドルサービスでロウがたれた!
キャンドルサービスでろうそくのロウがたれてしまうと、その部分だけ穴があいてしまったり焦げてしまうことも。この場合も補修となってしまいますので費用請求があります。

こういったトラブルが起こらないように新郎新婦が自分たちで気を付けることは大前提ですが、一生に1度の幸せな日を、ゲストと一緒に思い切り楽しみたいなら加入しておくと安心です。

ただ、ウェディングドレス保険は任意なので、「トラブルは起こらない!」と割り切って加入しない方法もあります。
実際、加入しても保険を適用しなければならないほどのトラブルがおこることはそこまでありません。
しかし、保険はめったにおこらないことの備えですし、万が一ゲストによって破損されたドレスの修繕費用を負担してもらう心苦しさを考えたら、招待する側の気持ちとして不測の事態に備えて加入しておくというのはアリかもしれませんね。

 

挙式・披露宴でウェディングドレストラブルがあったらどうなるの?


ウェディングドレスの裾が破れてしまう、飲食物がこぼれてしまうなどのトラブルは、どれも挙式や披露宴の最中におこってしまうものです。
実際にこんなことがおこったらどうなるのでしょうか?

飲食物がこぼれてしまった場合

ウェディングドレスやタキシードに食べ物、飲み物がこぼれてしまった場合は、式場スタッフさんがすぐにタオルなどを持ってきて対応してくれますが、ご自分でも応急処理の方法を覚えておくことをおすすめします。

ウェディングドレスに飲み物、食べ物をこぼした!応急処置の方法は?クリーニングは必要?

基本的には当日の衣装はレンタルしたドレスのみ、持ち込んだ衣装のみとなりますので、汚れたからといって交換することはできません。
真っ白のウェディングドレスに赤ワインのシミが激しくこぼれてしまった場合でも、応急処置でふき取って、そのままの状態で進行されることになります。

写真や動画にも悲しい思い出が残ってしまうので、やはりまずは自分で十分に気を付ける必要があります。

 

ウェディングドレスが破れてしまった場合

破れなどの破損もその場で修理することはできませんので、基本的には破れた状態で着用を続けることになってしまいます。

ただ、実際にあった事例として、新郎新婦がダンスをする演出の際に新郎のタキシードのパンツが裂けてしまったということがありました。しかもお尻がビリっと!
この時は式場が提携しているレンタルショップから似たパンツを迅速に手配してくれて、無事に着替えることができたそうです。
この素晴らしい対応には感謝すべきですが、当然やぶれたパンツの修理代と2枚目のパンツの費用がかかってきます。

 

やっぱりウェディングドレストラブルはない方がいい!


いかがでしたか?
ウェディングドレス保険への加入を迷っている花嫁さんもいらっしゃると思いますが、保険はあくまでも補修費用の負担軽減のためのもの。
式の途中でウェディングドレスが汚れる、破損するなどのトラブルがあると、自分の気持ちもへこみますし、会場の空気が凍り付いてしまうかもしれません!

まずはドレスを汚すことがないように気を付けて、心配な場合は保険も検討して幸せな1日を楽しんで下さいね。