ウェディングドレスにふさわしい生地はシルクかポリエステルか?

ウェディングドレスの価格や、高級なウェディングドレスによく使用されるシルクとその種類について2回にわたってご紹介してきました。

ウェディングドレスを購入したい。相場はいくら?

ウェディングドレスの生地はシルクがいいの?シルクの特徴と魅力とは

今回は、シルクのウェディングドレスとポリエステル素材のウェディングドレスを比較して、メリット・デメリットを見ていこうと思います。

 

シルクのウェディングドレスとポリエステルのウェディングドレスを比較してみた!

シルクとポリエステルなら、値段以外はシルクの圧勝なんでしょ?と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
どちらにも良さとマイナスがありますので、ぜひご覧になって下さいね。

「品質」「風合い」で比較


シルクは蚕の繭から作られるたんぱく質の天然繊維です。私たちの肌の性質と近いことから刺激が少なく、手触りもなめらかで軽く、総合して着心地が良いというとても嬉しい特徴があります。
対してポリエステルはペットボトルと同じポリエチレンテレフタレートという化学物質を超細く紡いで繊維に織り上げた生地になります。

シルクにもポリエステルにも光沢がありますが、シルクの光沢が深みがあることに対して、ポリエステルはあまり安価な生地だとテカテカと光ってしまい安っぽく感じてしまうこともあります。
また、シルクと比較すると静電気が起きやすい、通気性が悪いというデメリットもあります。

ウェディングドレスは生地を何枚も何枚も重ねて作られますし、挙式・披露宴ではライトも浴びますので、デザインが気に入って着用したポリエステルのウェディングドレスだったけど思ったよりも暑かった、ガーデンウェディングなどの屋外の挙式で汗が気になった!という花嫁さんもいらっしゃいます。
ただ、これは空調や気候にも大きく左右されますよね。当然ながら夏婚は暑さが気になるものです。

生地の風合いだけで考えたらポリエステルよりもシルクの方が満足度は高いでしょう。
ただ、ウェディングドレスとしての品質の高さで比較すると、ポリエステルでも十分なものもあります。
その証拠に式場やフォトウェディングでレンタルできるドレスはほとんどがポリエステルなんです。レンタルのウェディングドレスでも、ため息が出るくらい素敵なドレスを皆さんSNSに上げてますよね!

 

「金額」で比較

ウェディングドレスを選ぶ条件として価格の安さを追求したいなら、ポリエステルが有利になります。
ウェディングドレスの値段は生地の単価にも比例しますので、価格が高いのは間違いなくシルクであり、このシルクの風合いを求めてできるだけ安価で作られているのがポリエステル製のウェディングドレスと考えて良いでしょう。

ただし、これは新品の状態で比較した場合のお話。お譲り、ユーズドであればシルクのウェディングドレスでも手が届きやすい数万円という価格で購入できることもあります。
お譲りでもまったく構わないという方は、インスタやメルカリ、ラクマ、ヤフオクなどで幅広く探してみて下さい。
お譲り先を探している卒花さんが大勢あなたを待っていますよ!


試しに今メルカリで「ヴェラウォン」で検索してみたら、映画「ブライダルウォーズ」でアン・ハサウェイが着用していたオフショルダーのマーメイドラインや、ヴェラウォンを代表するデザインの「バレリーナ」が65,000円程度でも購入できるようでしたよ。

バレリーナにヘンリー。「ヴェラウォン(VERA WANG)」ウェディングドレスの魅力

コスパの時代において、新品に強いこだわりはないという女性も多いと思いますので、この場合はシルクのウェディングドレスの方が絶対的に高い!ということはありません。

 

「耐久性」「劣化」で比較

耐久性が高いのは圧倒的にポリエステルになります。レンタルウェディングドレスでポリエステルが採用される理由には元の価格の安さもありますが、複数回の着用とクリーニングに耐えてくれる耐久性の高さもあるでしょう。

ただ、前撮り・挙式・披露宴だけで着用して、あとは売却したり子供服などにリメイするようであれば、耐久性の高さはあまり考える必要はありません。

⇒ウェディングドレスリメイクのリアンジェ・ReAnge

シルクウェディングドレスの耐久性が必要となるのは、着用時よりも長期保管をするときですよね。
シルクは直射日光によって黄ばみやすい、虫食いの心配があるなどの天然繊維ならでは扱いにくさがあるのは事実ですが、デアドレスクリーニング工房でクリーニングとハイクオリティ真空パックを行っていただければ、とてもコンパクトに良い状態で保管していただけます。

 

「取り扱いやすさ」で比較


ウェディングの取り扱いやすさのポイントとしては、
・シワのつきやすさ
・重さ
があります。

シワがつきやすいのは?

意外かもしれませんが、シワがつきやすいのはポリエステル・・・ではなくシルクです!
シルクのウェディングドレスをギュウギュウに真空パックしてしまうと、かなりハッキリとシワになってしまいます。
こういったドレスをお譲りで購入された場合は、なるべく早めにデアドレスクリーニング工房にご相談下さいね。
可能な限りシワを取り除いてふんわりとお届けさせていただきます。

ウェディングドレスにご自分でアイロンをかけるのは絶対にお控え下さい。
部分的に変色したり、テカりが出る、縮む、硬くなるなどの取り返しのつかないトラブルになることがあります。

ポリエステルのウェディングドレスもシワになるのですが、アイロンにも耐えやすいので比較的伸ばしやすいというメリットがあります。
海外ウェディングにできるだけシワのない状態で持ち運びたいというときなどはポリエステルの方が扱いやすいかと思います。
ウェディングドレスとしての持ちの良さ、シワ、持ち運びの面で取り扱いしやすいのはポリエステルになるでしょう。

 

ウェディングドレスが重くなるのは?

重さが出てしまうのは確実にポリエステルです。
ウェディングドレスに使用する生地は10メートルを超えることもあるので、シルクでも羽根が生えたかのようにふんわり軽い!というわけにはいきませんが、もともととても軽い生地ですので比較的軽く仕上がります。

対してポリエステルは、デザインによってはズシっと重たく感じるかもしれません。
ポリエステル生地で作られたボリューミーなプリンセスラインのウェディングドレスなどは重さを感じることになるかと思いますので、購入される前に試着できると良いですね。

 

「リセールバリュー」で比較


ウェディングドレスのリセールバリューで重要なのは、生地よりもブランド、見た目の良さ、デザインの好み、状態の良さ、セットとなっている小物などでしょう。

シルクにこだわって探している花嫁さんもいらっしゃいますが、メルカリなどを見ていると明らかにシルクが使用されているブランドのウェディングドレスでも説明文にシルクと書かれていないものもたくさんあります。

シルクが使われているウェディングドレスでも、知名度の高いブランドでなければ高く売れにくいかもしれませんね。
ただ、やはり人気のブランドのウェディングドレスはシルクが使われていることも多いので、ブランドの価値込みでシルクの方がリセールバリューが高いと言えるかも?

 

「気持ち」で比較


目の前にポリエステルのウェディングドレスだけがある場合は気が付かないかと思いますが、シルクと比較するとシルク特有のしっとり感はポリエステルにはないと感じます。
ポリエステルはどちらかというとサラっとしていて、シルクのしっとりとした手から滑り落ちていくような滑らかさと比べると、サラっとしていてツヤ感も強い印象になります。

普段からシルクという生地がお好きな方や、シルクの価値の高さに敬意を払っている方にとっては、ウェディングドレスこそシルクがいい!と感じることでしょう。
この感覚は個人的なものですので、そもそもウェディングドレスの生地にはあまり興味がなくデザインありきで決めたいという花嫁さんも多いものです。
そういった場合は、特に生地にこだわりなくお好きなデザインのウェディングドレスを選ぶことで費用の節約にもなります。

シルクとポリエステルについてあれこれと比較してみましたが、最終的にはご自身の気持ちや感覚を信じてお好みのブランドやデザインで選ぶことがいちばん満足できると思います!
シルクのウェディングドレスを着ることに喜びを感じるなら、ぜひこだわってみて下さいね。
クリーニング、メンテナンスはデアドレスクリーニング工房が細部まで丁寧に行いますので安心してお任せ下さいませ。